2023年02月の思いつき


ご報告

このところコラムをご無沙汰しています。

生存確認のお問い合わせとかいただいてしまい、申し訳ありません。

数年前からの在宅介護がやや佳境に入っており、時間的な余裕がなくなっています。

通常業務についても、少しご迷惑をお掛けする状況となり、申し訳なく思っております。

また、状況が改善した際は再開いたしますので、コラムは少しお休みさせてください。

寺本名保美

(2023.02.24)



漸く正常化

日銀総裁候補が、日銀出身者でも財務相出身者でもない、アカデミック出身の方であったことは、かなりのサプライズでした。

ただ、次期総裁が、タイミングの問題はさておき、異次元緩和の出口について何等かの道筋を見出す役割を担うとするならば、人的にも組織的にもしがらみのない理論畑からの登用は、的を射た人選であったようにも思います。

市場が勝手に囃しているような、金融緩和政策の転換などということは今の日本経済を見る限り当面先の議論に成りそうで、むしろ将来的に今のオペレーションを縮小させていくための段階的なパスを技術的にどう描き、市場とどう対話をしていくか、という中長期的な政策立案が喫緊の課題となるのでしょう。

とりあえずこの数か月、総裁人事の噂だけで無意味に右往左往していた金融市場は、漸く少しは正常化しそうです。

寺本名保美

(2023.02.12)



10日の営業

明日10日は積雪予報のため、原則テレワークでの営業とさせていただきます。

お急ぎのご用件は、担当者までメールにご連絡たまわりますようお願い申し上げます。

皆様もお気をつけてお過ごしくださいませ。

年初に肋骨を2本折った私は、二次災害を起こさぬよう、身を縮めて過ごさせて頂きます、、、

寺本名保美

(2023.02.09)



ぶつ切りの政策

秘書官の発言や更迭が問題となっていますが、そもそもの発端は先週の議会での岸田首相の「家族のかたち」発言にあります。

そもそもこの「家族のかたち」については昨年6月に出された『令和4年男女共同参画白書』において「もはや昭和ではない」というキャッチフレーズと共にその変化を前提とした政策に転換していくことが宣言され、家計を単位とした税制や社会保険制度などを個人を単位にしたものに見直す必要が示唆されています。

半年前に内閣府が出した白書の内容を、今回岸田政権が出している子供政策が踏まえているようには思えませんし、野党等が言っているN分N乗議論にしても結局家計単位の税制に逆戻りをしています。

この白書の方向性の是非については議論があるでしょう。それでも一旦内閣府の名前において刊行され、時の内閣が承認したものであるなら、その方向性については責任を持つべきだと思います。

政策一つ一つが分断されて、その場しのぎを繰り返しているから、この国の政策は遅々として進まず、結局構造改革抜きのバラマキで終わってしまう、というパターンは、経済政策もエネルギー政策も全て共通です。

不思議な突破力のある岸田首相が社会構造改革についても何か決断してくれるのではないかと少し期待はしているのですが。

寺本名保美

(2023.02.06)


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