気持ちよく売り回転
売れば下がる、下がるから売る、という順回転になっています。
上げ方向の回転では悪い材料に反応しなかったように、下げ方向の回転では良い材料に反応しません。
売り手を怖がらせる材料を持っているのは各国中銀なのですが、各国間、また米国内、でも足並みが揃わず、売り手の気分を良くさせています。
勢いがついている時は、参加者も中銀も下手に手を出すべきではないので、様子を見ておくしかありません。
各国首脳は、現在国連総会出席中。
本格的に何か対応を打てるとしても、10月になってからということでしょうか。
寺本名保美
(2015.09.29)
お付き合いがよすぎます
世界で第一位を争っている相手にトラブルが起きたからといって、自分たちの株価も一緒に下がる必要はないと思うのですが。
過去1世紀余り、盤石に、ある種頑なに、変化を拒みながら成長を続けてきた自動車業界の大きな曲がり角を何か象徴するかのような、事件でもあります。
自動車産業という、業種の横幅の広い分野で起きた巨大事件に、素材や加工品などの関連業種に売り物が広がっているようです。
但し、話をもとに戻しますが、自動車需要に対する懸念が出ている事件ではありません。
国内では2020年までに東京のタクシーの2-3割を新エネルギー搭載車に入れ替えるという話も出ています。
地合いが悪い、最悪のタイミングでの事件ではありましたが、日本にとっては悪いことではない、ぐらいのしたたかさをもって、見ておければと思います。
寺本名保美
(2015.09.24)
アップルイベント2015
再来週のFOMCを控えた序盤戦。
昨日発表されたベージュブックは、「米国企業センチメントと雇用の強さと、中国を巡る先行きの若干の不透明さ」、という想定通りの内容となりました。
次のターゲットが明日の雇用統計。
もちろん米国の利上げの是非が、今の株式市場にとって大きな意味を持つのは当然ではあるのですが、実はそれよりも市場が重視しているのは、9月9日のアップルの新商品発表かもしれません。
毎度のことながら、発表当日まで全容が隠されているアップルのイベントには、世界中のAppleユーザーだけでなく、世界中の投資家の注目が集中します。一昔前インテルの決算に一喜一憂したように、今は世界の製造業がアップルの新製品の売り上げに一喜一憂しているのです。
アップルイベントの結果次第で、株式市場のセンチメントが大きく変わる可能性があります。
今回ばかりは、イエレン議長始めFRBの皆さんにとっても、無視できないイベントになりそうです。
寺本名保美
(2015.09.03)